ラブリーボーンは美しい映像の中、全編気持ちが重い映画だがおすすめ


十四歳のスージー・サーモンという「お魚みたいな名前でしょ」という野生動物の写真家を夢見る少女が殺されてしまうところから物語が始まる。最初から最後まで重苦しい感じが立ちこめる映画でした。あまりに可哀想で映画館にきたことを最初後悔しましたが、見終わってみると不思議な余韻のある。見てよかったと思える作品でした。
重い映画が、爽やかな余韻を残して見終われたのも、主演のシアーシャ・ローナンさんの演技の素晴らしさと、現代美術の展覧会のような、ひきこまれてしまう、天国を表現した映像の素晴らしさのためだと思いました。
スージーサーモンの気持ちとともに変化する情景はみているだけで美しく映像の中に引き込まれました。どことなく北海道的な景色でした。主演のシアーシャ・ローナンさんの次の作品が楽しみになりました。シナリオも良くて、ぜひ多くの人に見て欲しいおすすめの映画だと思いました。

2010年1月公開
ラブリーボーン