北の錦小林酒造,祝造り酒屋を知る会10周年、日本酒の日においしい塩でいただくかっぽ酒

2011年10月1日日本酒の日に開催された栗山の小林酒造、この日は、記念すべき造り酒屋をもっと知る会10周年と共に、専務の小林精志さんのお誕生日で、会場にもほんわかとしたお祝いムードが立ちこめています。

事務所の席につくと目の前に塩が三種類並んでいます。10周年の今日の会のために2ヶ月前から、いろいろな塩をとりよせて研究を重ねていた精志さん、血圧がかなり上がったということを聞いて、身体をはっての求道姿勢に職人魂を感じました。

三種類はA小花、Bサンゴマース、C雪塩でした。どれも、沖縄の塩です。

最初、それぞれの塩を少量なめるところから始まりました。特徴の違いがはっきりと比べることができて、奥深い塩の世界への興味がわいてきます。

前日にみつけてきたという、胡麻煎り用のフライパンに高級な胡麻を入れて熱しました。塩は事前にいって、冷ましておいたそうです。ごま塩作りライブ楽しいイベントでした。

神妙な顔でごますり器に塩と煎ったごまをいれて、かき混ぜ始めました。いよいよごま塩が完成します。

できたてのごま塩を一人一人、お皿についでくれました。近くに来ると、ごまの何ともいい香りが一杯。

できたてのごま塩、今まで食べたごま塩とは別物のおいしさ、参加者みんなおいしいの声がもれます。このあと、できたてのごま塩やお酒、ごはんを持って、かっぽ酒を作りに移動しました。

たきたてのななつぼしをついでもらいました。今日のかっぽ酒の肴は炊きたてごはんとごま塩のようです。

もう一つ塩がでてきました。竹炭の塩です。これも食べ比べとなりました。

京都の職人に特注したかっぽ酒専用の竹筒は3日おいておくと、カビが生えてしまうという、まるで生鮮食品のようです。京都からはしっかりチルド便で運ばれてきたそうです。竹のエキスが日本酒に溶け込む、竹の子カクテルのようなお酒だそうで、お酒はくせのない本醸造を使うのがいいそうです。竹筒1本５００CCくらいの量のようで、ちょうど一升きれいにあきました。

キャンプファイアを組むようにきれいに竹の容器の中に真っ赤な炭を配置しています。外は雨ふり、これ以上大降りにならないようにと願いました。

扇いでいるうちに炭火の勢いがかなり強くなってきて、ぐつぐつになってきました。楽しみな瞬間です。

雨が激しくなっていきて、かっぽ酒にもかかり始めました。奥さんかさを持って、かっぽ酒を守ります。炭火で熱そうで参加者、「かわりますよ」と声をかけていました。

いよいよ精志さん、試飲です。参加のみなさん、どうだろうと見守りました。

精志さんからのかっぽ酒、Okがでて、道新の記者さんの取材写真となりました。

10月2日の北海道新聞の朝刊にかっぽ酒の記事がのりました。

竹筒の切り口からは白い泡のような竹のエキスが出ています。これはどんな味か楽しみ。

さっそくかっぽ酒をついでもらいました。これはおいしい、いくらでも入りそうなお酒です。竹の香りよく、深い味わいを楽しみました。

かっぽ酒だけでもおいしいのですが、ごはんによくあいます。ごま塩で食べるとさらにおいしくなりました。ごはんを肴に食べるというのもなかなかない体験となりました。

ふと見上げると、おばあちゃんの家の美人柳がきれいに咲いていました。

おいしいお酒ができて、今日が誕生日の精志さんも満足のようです。いつのまにか雨が上がって青空が見えてきました。

かっぽ酒、飲み過ぎると、大変ということで、事務所に戻ってきました。精志さん準備に大忙しです。準備が完了して、各自大皿を持って、不思議な盛りつけ作業となりました。

きゅうり一本

食パン三切れ

ほうれん草4枚

松の実7粒

モッツアレラチーズ2個

のり3枚

カシュナッツ

酢大豆

黒糖チョコ1個

この食材をどんな風にお酒に合わせるのか、わくわくします。

参加者みんなが、今日の肴をお皿にとっている間に、おかんにつけた大吟醸三年古酒が配られました。

大吟醸３ねん古酒に合わせたのはきゅうりに、ツブの荒い小花という塩、きゅうりにざくざくの塩食感もよくとてもおいしい。

次の肴はとてもヘルシーなサンドイッチ、ほうれん草でパンを巻いて松の実を三粒のせて、さらさらの雪塩で食べます。パンに日本酒、予想以上においしい取り合わせとなりました。

次に配られたのは北の錦秘蔵純米の１０年古酒です。これはおいしい。大事に飲みます。酢大豆にサンゴマースでいただきました。サンゴマースは寿司にぴったりだそうです。確かに酢大豆に合わせるととてもおいしい、今度、家飲みでお刺身合わせてみたいと思いました。
このあと、精志さんわさびを配って、わさびとモッツアレラチーズを合わせました。これもとてもおいしい。

もう一杯は杯で配られました。今日の目玉の２０年古酒です。口に含むとおいしいの一言。

２０年古酒、黒糖チョコを口に含んで溶けたところに飲むといいということでやってみると、さらにおいしい。

このあと、いろいろな塩を試してみました。それぞれ味が違うことにびっくり、このあと、ブルーチーズや、

造り酒屋を知る会が終わり、ご苦労様の拍手のあとで、奥さんからろうそくのついた誕生日ケーキが運ばれました。参加者でハッピーバースディの合唱となりました。

合唱の後、ろうそくを消して、拍手が起こります。

さらに、びっくりのくす玉が登場、会場とても盛り上がりました。

おめでとうの気持ちをこめて、２０年古酒をいただきました。

このあと、参加者から心のこもったプレゼントがいろいろわたされました。

このあと、さらに楽しい話が続きます。

ケーキのプレートには「せいじさん１０周年＆おたんじょうびおめでとう」の文字

手作りの温かさのあるくす玉です。ぜひ、２０周年、３０周年と続けて欲しいと思いました。

お誕生日ケーキをおすそわけしてもらいました。おいしいケーキです。

おいしいケーキのあとで北斗随想をいただきました。

これから発売される小林酒造の新商品のお披露目がありました。その名も「死んだふり」インパクトの強い名称です。

「死んだふりのラベルには、ヒグマに遭遇した時の注意事項が書かれています」ちょうど、札幌円山や西野ではヒグマが出没しているのでとてもタイムリーです。道外の人へのお土産にも喜ばれそうです。

帰りに、私は日本酒湯（わたしはにほんしゅとう）手ぬぐいを買って帰りました。精志さん考案のアイディア手ぬぐいで、手ぬぐいについたポケットに、おかん専用容器がついて、お風呂につかりながら、お燗ができるアイディア手ぬぐいです。容器もついて、７００円と、お土産にもちょうど良く、栗山でしか買えないとてもレアなグッズです。

塩と日本酒の相性のよさに気づかされた。１０周年記念の知る会でした。札幌から高速バスで７０分、札幌では味わえない貴重な体験ができる栗山小林酒造にぜひ、多くの人に訪ねて欲しいと思いました。今回のかっぽ酒、次も行うそうで、、興味を持った人はぜひ、訪ねて欲しいと思いました。詳しくは小林酒造のホームページで。