日曜の夜、急に賞をもらった子供のお祝い会をすることになり、会の2時間ほど前に頼りになる雪峰に電話で人数と申し訳ない少ない予算を伝えて、「お祝いの感じの料理をお願いします」とお願いすると快く受けてくれました。奥の個室もちょうどあいています。お店について、雪峰お酒の種類も豊富ですが、この日は燗を飲もうということで、まずは金龍を二合いただきました。
一品目 柿の酢のものです。秋を感じるきれいな色合い、甘みと酸味がおいしく、お祝い気分が盛り上がりました。
二品目が登場です、ふかしたてのちまきにびっくり、さっそく笹をほどきます。
二品目 お赤飯のちまき 出てきたのは何ともおめでたい、桃色のお赤飯、おいしくいただきました。予約したのが、2時間前でおめでたいちまきまで準備して、とても大変だったのではと思いました。
ありがとうございました。 三品目 川海老の蕎麦がきあんかけ うまみたっぷりのあんには、かりっとした蕎麦の実がたっぷり
、おいしいそばがきの上にのっている川海老の赤がとてもきれい
おいしいお料理にお酒もすすみました。こくのある大七をやはり、燗でいただきます。これがとてもおいしくて、そのあとおかわりしました。
今日の主役の子供にはさび抜きのお寿司です。電話予約時に好みのねたを伝えて握ってもらいました。飾りの笹もおめでたい雰囲気
四品目 真鯛とまぐろのお刺身 色合いが紅白です。お刺身はもちろん、刺身の上にのっている飾りもおいしくいただきました。黄色いのはさつまいもを甘く煮て作るということで、一つ一つの丁寧な作りに驚きます。
主役の子供には、そばの実の入ったおいしい餡がたっぷりかかった茶碗蒸し、とてもおいしくいただいていました。
五品目 キンキの一夜干しのかま 焼き物、おいしい脂がしっかりのった、きんきのかま、おいしさたっぷりです。おめでたい料理が続いて、会話も楽しくはずみます。
主役の子供にでてきたのは、大きなボタン海老がきれいにのった握りです。身の上には海老みそがのっています。見るからに、おめでたさが感じられる握りです。
一夜干キンキの焼き物 骨だけ残してきれいにいただきました。出てきたのは、お皿の「福」の文字
六品目 ひらめのこぶ〆の雪花菜(きらず)和え 和食の美を感じる一品です。栄養もあり美しくおいしく、季節も感じて、しばらくみとれました。
おめでたい料理のお礼を伝えようと個室を出てカウンタに行くと、ちょうど店主の岡村さん握りを準備していました。無駄のない職人の動きは見ていて感心してしまいます。さすが、サミット会場にもなったウィンザーホテルで食通に鍛えられた、丁寧な和の技が光っていると思いました。
七品目 握りはもちろんのおいしさ、きちんと仕事されたすばらしい素材とともに、口の中でばらけるお米も、とてもおいしく満足の味です。
特にホタテの甘み、驚かされました。
おいしいお鮨を食べて、カウンタをのぞくと、店主の岡村さん、デザートの準備をしていました。厳しく盛りつけをチェックするきちんとした職人の姿勢にうれしくなりました。
厳しいチェックをパスして、あげたてのかりんとうまんじゅう、いよいよ個室に運ばれます。
八品目 かりんとうおまんじゅうと焼き栗 急なお願いで、おめでたさのあふれるデザートまで用意してもらいました。揚げたてのかりんとうまんじゅうとてもおいしく、しっかりとした燗酒にもぴったり。以前、小林酒造の小林精志さんが、「栗山では甘いお菓子を肴にお酒を飲んでいた」という話を思い出しました。
帰り際、店主の岡村さんに料理のお礼を言ってお店を出ました。冷蔵庫には、おいしい日本酒がいろいろ並んでいます。特に店主おすすめの日本酒、徳島の芳水ひやおろし、今度、カウンタで飲んでみたいと思いました。雪峰、カウンタで軽く一杯にも、グループでの宴会、夕食や、お昼ごはんといろいろな用途にも大丈夫なおいしいお店です。京都の雅な和食の技が、琴似で手軽に味わえる貴重なお店です。
鮨懐石 雪峰(SEPPOU)
札幌市西区琴似2条5丁目2-20彩都パレス1F
011-215-5541
ランチ 11:30~14時
ディナー 17時~22:30