夏至の太陽がなかなか沈まない日というのに、突然の雨です。たくさんの場所でキャンドルナイトのイベントが開かれるというのに、天気はよくありません。傘を持っていなくて緊急避難したのは美味しいお茶が50種類以上ある中国茶専門店の楼蘭です。
正山小種(せいざんしょうしゅ、ヂョンシャンシャオゾン) 550円
たくさんの種類があって楼蘭のメニューをみていつも迷いますが、この日もどれにしょうかとしばらくメニューを眺めます。紅茶を飲んでないと気づいて紅茶をお願いすると、せいざんしょうしゅという紅茶が世界最古と教えてもらいました。ぜひ、世界最古どんな味だろうということでお願いしました。
茶葉に松の木でいぶした独特な香りがついていて、ウィスキーのようなフレーバーです。紅茶屋さんではラプサンスーチョンという名前で売られているようです。解説書を見ると、17世紀以降ヨーロッパの好みに合わせて福建省で紅茶の生産を開始したときの最初の紅茶が「正山小種」だと言われているそうです。名前のヂャンシャンシャオゾンがイギリス人にラプサンスーチョンと聞こえてこの名前になったそうで、このお茶をとても気に入ったイギリスのグレイ伯爵が後にアールグレイ紅茶を生み出したとありました。
時々、ドライフルーツをぽりぽりと食べながらおいしい紅茶をいただきました。
これからの暑い季節にもよくあいそうです。
楼蘭に行った2日後の夕食時、楼蘭でお土産に買っておいた工芸茶を思い出していれてみました。お湯をそそぐとゆっくりと開く不思議なキンセンカ。夜飲むのにぴったりのお茶でした。