金曜の夜、仕事を終えて、家に帰る前にがんばった後のお楽しみにと思って向かったのは西区役所隣の赤提灯が目印のどらちゃんです。お酒に詳しい店主さんのおすすめのお酒はいつも楽しませてくれる面白いセレクトです。この日は、「軽く2杯いただきます」ということでお願いしました。最初の日本酒は静岡由比町の正雪備前雄町、岡山県産備前雄町を60%まで磨いた貴重なお酒です。とてもフルーティなおいしさの中にお米のうまみもたっぷりの、なんともおいしい贅沢な味です。どらちゃんにきてよかったと思いました。
今日のお通しはマイカの煮付けです。今年は海水温が上がってないということで、真いかはまだまだ小さいそうです。この時期のは、柔らかな煮付けになるという話を聞いてさっそく食べて見ると、なんとも柔らかくておいしい。
今日のお刺身からお願いしたのはサクラマスの刺身です。サクラマスの猟期は今年は最後のほうということです。きれいなサーモンピンクを眺めながら備前雄町の正雪をいただきました。
二杯目に選んでもらったのは奥播磨ダブルエックス21BY 生酒を1年熟成させた、ボディのしっかりとした、このお酒だけで肴がなくても大丈夫なしっかりとしたうまみと酸味のバランスの良いおいしいお酒です。ダブルエックスという名前も飲んで味わってみると、不思議にぴったりよくあっている名前に感じました。
肴がなくても大丈夫と思い飲んでいましたが、少し口が寂しくなってきました。ダブルエックスに負けない肴として、目の前に現れたのは、なんとどらちゃんでつけた辛子明太子、濃厚なおいしさが、しっかりとした日本酒によくあっていておいしい。肴も日本酒もすすみます。
店内を見渡していて、梅酒のいろいろな瓶に注目していると出して見せてくれたのは、昭和60年につけたという梅酒です。熟成古酒の魅力的な色合いこれはぜひ、飲みたいと思いましたが、ふたが固まっていて空かないそうです。これは残念と思っていましたが、飲んべえの火事場のくそ力か?店主の計らいか?運がよいのか?「えい」とふたを回すとすんなり空いてくれました。
「万歳」、ふたが空いてすてきな香りがただよってきます。飲んだ梅酒はとても梅酒には思えないまるで、ブランディのようなとてもまろやかなおいしい味わいです。長期熟成したウィスキーと同じように、口の中ですーっと抜けるようなおいしさがありました。昭和60年の梅酒貴重な体験をさせてもらいました。この日は、昭和60年につけた長期熟成梅酒を肴に奥播磨ダブルエックスをいただきました。
一緒にいただいた、昭和60年の梅の実のスライス、時の流れを実感する味わいです。店主の話ではブルーチーズにあいそうだという話を聞いて今度是非、試してみたいと思いました。
仕事を終えた週末に疲れもとれる、おいしいお酒と料理で楽しい時間を過ごせる寄ってよかったと思うどらちゃんでした。
旬の味処 どらちゃん
札幌市西区琴似二条6-1-30 メゾンド千代田琴似1F
011-614-1999
17:00~23:30
日曜日休み