琴似のバーディヴァーションで2011年5月29日15時から17時に行われたアブサンセミナーに参加しました。日本で唯一の実店舗のアブサン専門店シルバーマン代表の藤野さんの深いお話を聞きながらアブサン5種類を試飲できるということで楽しみにして参加しました。カウンタに座ると目の前には、ディヴァーションのアブサンコーナーのお酒がずらりと並んでいて圧倒されます。会場のバーディヴァーションにはお酒好きや、お酒に関わる方などで賑わってアブサンの関心の高さを感じます。
目の前には5種類のアブサンとミネラルウォーターがすでに用意されていました。アブサン特有のいい香りが立ち込めています。
さすがに勉強会らしく、うれしいことに丁寧なお酒の解説プリントがいろいろ用意されています。
この日試飲の5種類のアブサンがカウンタに並んでいました。どんな味だろうと想像してしまいました。
セミナー受講者がほとんど集まり、シルバーマン代表の藤野さんの乾杯でセミナーが始まりました。
1杯目はスイスのKUBLER アブサンの代表銘柄だそうで、独特のうまみ甘い香りが楽しめて、人気の高いアブサンだそうです。とても飲みやすくおいしいと思いました。
2杯目は通称ヒゲアニスを使っているというL'interdite というやはりスイスのアブサン、アブサン禁止時代も密造して作っていたということで、昔の作り方を継承しているそうです。とても味が濃くて、あとをひくおいしさがありました。
藤野さんの話はとても興味深く、アブサンの通称が緑の妖精と呼ぶことを知りました。アブサンのことを緑の妖精と命名したのはオスカーワイルドと言われているそうです。歴史や成分など興味深い話のあとにいよいよ伝統的なフランス式の飲み方を実演していただきました。ディヴァーションのマスターからは希少なアブサンが提供されて、いよいよ、実演が始まります。
まずはファウンテンという水を注ぐ4つの蛇口のついた容器に氷と水が用意されます。
アブサングラスに希少なアブサンが注がれて、上にはアブサンスプーン、その上に角砂糖がのります。いよいよセット完了です。
水がぽたぽたと落ちて、だんだんとアブサンのアルコール濃度が落ちていくと、溶け込んでいた成分が白濁していきます。不思議な光景にみとれてしまいます。
このあと、みんなで少しづついただきましたが、とてもおいしいことに驚きました。ぜひ、ディヴァーションで多くの人に飲んで欲しいおいしさです。
試飲の3杯目はフランスのPF1901、すっととけていくような感覚ですっきりとした風味がくせになるとてもおいいしいアブサンです。
4杯目は今月マスターに作っていただいたイタリアのアブサンラベンダなどのいろいろなハーブが入っている香りよく、味も絶妙においしいアブサンです。
ディヴァーションからうれしいことにアブサンシュガーが振舞われました。アブサンを飲みながらアブサンシュガーとはおしゃれな感じでした。
2杯目、3杯目、4杯目とだんだん、苦味も、うまみも増していくような感じです。
いよいよ試飲5杯目のお酒となりました。Enigmaというフランスのアブサンです。手間のかかった製法で丁寧に作っているということでした。度数も72度、口にふくむと苦味もすごい、パンチのきいたおいしいお酒です。
無理せず、水で割っていただきました。ちょうど飲みやすくマイルドなおいしい味になります。
この日かかっていた音楽もアブサンのイメージCDとアブサンづくしです。いかにもアブサンの世界らしさがとてもここと良いナンバーでした。
ミュージシャン、画家、俳優など、芸術に携わる人には絶大な人気を誇っているお酒ということで、これから流行が予想されました。マリリンマンソンのアブサンもラベルの芸術性の高さを感じます。
最後にシルバーマンから提供されたアブサンゼリーをデザート替わりにいただきました。アブサンの緑で、実際にアブサンが入っているということで、子供は食べることができません。
最後は緑の妖精の話をいろいろ聞き楽しいセミナーも時間となり、盛大な拍手で会は和やかに終了しました。貴重な話がいろいろ聞けてとても勉強になったアブサンセミナーでした。特にピカソは典型的なアブサン顔という話が印象に残りました。40日間飲み続けて緑の妖精にあってみたい気持ちはありましたが、ディヴァーションで適度においしくいただくのが、私にはあっていると思いました。
藤野さん、マスター楽しいセミナーありがとうございました。
アブサン専門店 シルバーマン
札幌市中央区北4条西27丁目1-11セイ丸山1F
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bar Diversion(ディヴァージョン)
札幌市西区琴似2条1丁目3-5 玉田ビル2階
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