札幌バスターミナルから1時間少し、きれいな空知の農村風景をみながら1時間少し、赤い煉瓦の蔵がみえてきました。目的地は栗山の小林酒造、この日は131回目の造り酒屋をもっと知る会テーマは、予測不能なフルーツと日本酒、何ともハードルの高いテーマを小林精志さんがどんなアプローチをみせてくれるか楽しみです。
小林酒造のホームページの小林精志さんの文を引用
~造り酒屋をもっと知る会 満11周年記念~
【あの夏は何だったのか。。。
フルーツと日本酒のアワセ技 体験会】
と き 24年9月29日(土)
開 始 午前10時40分から
集 合 北の錦記念館
会 費 1,500円
夏が終わった。
この夏もハイボールとか、フルーツのカクテルが飲まれたようだ。
この夏、彼女は『日本酒のフルーツ・カクテル』を僕に求めていた。
僕は、その都度『日本酒には果物は無理さ。』と言って逃げていた。
そんな夏の終り。彼女から突然の別れを告げられた。
『本当に果物で日本酒は無理だろうか・・・。』
『おはようスパンクのパジャマを着た、あいつは、もうこのアパートには戻らないかもしれない。。。』
そして僕は、おもむろに昔、遊びでいじっていたシェーカーを押し入れの段ボールから探し始めていた。。。
造り酒屋を知る会 満11周年記念。
日本酒とフルーツのアワセ方 講座。
4種類のびっくりマリアージュ体験です。
栗山駅からゆっくりと歩いて、10分少し、記念感がみえてきました。参加のみなさんすでに試飲しています。
記念館では、他で買えないおいしい酒があるので、とてもおすすめです。
栗山英樹監督の正夢
60才以上限定のハードルの高いお酒、生産量の少ない稀少なお酒も購入できます。
最初に案内された、くりやまとげぬき地蔵、新たな栗山観光名所になりそうです。
お地蔵さんの手には栗、栗のとげを抜くと願いが叶う幸せのお地蔵さん。
小林精志さんが最初に案内したのは、今回のテーマのアドバイザー役というペットのやどかりです。この日集まった20人ほどの参加者、南国の島のような景色のやどかりの水槽に見入りました。
やどかりのきれいな姿に驚かされながら、小林精志さんの話を聞くと、一番の好物はポップコーンだそうです。
やどかりの後は蔵見学です、途中南杜氏、壁の壊れた蔵の片付けをしていました。
文化財の古い蔵、最近の大雪でダメージは大きく、残せるものを残していこうという方向が決まったようです。これからの小林酒造の変化にも目が離せません。
蔵に入り、お米の話、酵母の話、発酵の話と、お酒好きには楽しい話が続きます。
秋田杉の麹室、杉の良い香りがお酒に反映されるということを聞いて、日本酒の繊細さを感じました。
発酵タンク、酒造りを前に、一休みです。
外に出ても、日本酒の話は熱く限りなく続きます。
庭には立派な栗の実が、最初にみた、栗山とげぬき地蔵を思い出しました。
事務所に向かいます。いよいよフルーツと日本酒のマリアージュ、わくわく感が高まります。
レモンの一滴が日本酒をだめにすると聞いて、繊細な日本酒とフルーツの取り合わせの難しさを再認識しました。2ヶ月間考えた答えがこれから話されます。
まずはキャンベルをフリーザーで凍らせて半分に割り、生の本醸造に入れてだしてくれました。凍ったぶどうが融けたエキスが、本醸造を大吟醸のような味わいに変えます。巨峰と大吟醸の取り合わせでもいいそうですが、最初のアプローチは日本酒をよりおいしく呑むことでした。
呑むとぶどうのほんわりとした味が本醸造のお酒に入ると、高級なお酒の味わい
合わせた肴はレーズンとカマンベールチーズとりんご、この組み合わせ、鉄板のようにぴったり合います。お話ではチーズがゴルゴンゾーラのときには洋なしが合うとのことでした。家でやってみたいおいしい取り合わせ。
次にでてきたのは11周年記念だからでしょうか、貴重な古酒です。精志さんの自宅の書斎に8年おいてあった、梅日本酒をあけてくれました。小林家では砂糖を入れないそうで、作る時も、へたをとらずになるべく傷つけないように丁寧に優しく洗った梅を入れて、純米吟醸で寝かしたそうです。
梅のエキスがたっぷりの日本酒の古酒、呑むととても酸っぱくてびっくりしましたが、2口目以降はこのすっきりとしたすっぱさがおいしさに変わりました。
純米吟醸をいろいろミックスして寝かしています。呑むときに三河みりんをいれてもおいしいということで、今度自宅でトライしてみたくなりました。
この貴重なお酒、大人気でみなさんおかわりをもらいます。栗山にきてよかった
梅日本酒の古酒のマリアージュにはたこです。これ、とてもあいます。
たこのぶつ切りにうめぼしと大葉、仕上げにオリーブオイル。梅日本酒にぴったりのマリアージュ、とてもおいしくて、私の好みではこの日一番の取り合わせ。
3つめのアプローチは、南国を感じさせるカクテルです。名前も、「恋の逃避行」という危険な名前がついていて、気をつけて呑まなければ危なそうです。
恋の逃避行 にごり酒半分に濃いパインジュースとココナッツをマリブにといて入れて作るそうです。南国の味わい。
小林精志さんの話では、さらっとにはさらっと。どろっとにはどろっと何事にも相性は大切なことに気づかされます。
後ろのテーブルではなるさん大量のバナナを切って準備中です。ありがとうございます。
恋の逃避行と合わせたのは、こげめをつけないようにていねいにオリーブオイルでいためた鶏肉とパインを、少量のパインジュースで炒めて、クラッシュアーモンドと合わせたお料理。これもおいしい。家でもつくってみたいと思いました。最後にブラックペッパーを少しかけると、万能jなつまみ。
ここで手作りシャーベットをいただきました。日本酒ゆずシャーベット これはうれしい味
準備中の机を観ると、マンゴーのスライス
柚子シャーベットの作り方も丁寧に教えてくれました。
いよいよ4品目、マンゴーとにごり酒のカクテル、口当たりのいいおいしさ
ホットプレートの上では焼バナナ、おいしい香りがただよいます。
マンゴー酒とともに、お好み焼きの粉でつくった焼バナナ、ノンオイルのツナマヨネーズ、マンゴーの刺身、どれもよくあう取り合わせ。このまま、お店で出てきたら値段が高そうな取り合わせ。おいしくいただきました。そのままで美味しい日本酒、フルーツとは合わせなくて良いのではという考えでいましたが、いろいろバラエティ豊かな味わいが楽しめるのは豊かなことだと気づかされました。
登場したのは、北斗随想の生酒、さすが蔵元でしか味わえないお酒
北斗随想生 さすがのおいしさ
北の錦極上大吟醸 おいしいお酒、するっとあいてしまいました。これは飲み口良く危険です。
机の上にはいろいろなアプローチのあとが感じられます。スイカのお酒もありました。
話題のR60もいただきました。ありがたいお酒、R60をおいしくいただいて、すっかりと酔いがまわってきました。11周年記念のすてきな知る会、ありがたい気持ちのまま楽しい余韻のまま会場から外へ
外は秋の青空、栗の木の大きさに驚かされます。
11年間も、このような会を続けるエネルギーすごいことです。いつまでも続けて欲しい知る会と思いました。
帰りに記念感によってもう一度お地蔵さんにごあいさつ
いろいろなことが癒されるすてきな顔
栗山のパワースポットになりそうです。お土産のお酒、栗山英樹にしようかと迷いましたが、裏のお酒くださいと言って、手一杯をいただきました。
バスに乗る前、必ず立ち寄るのはさわやのパン、この日もおいしいパンを購入していきました。栗山から帰るときは、いつも、おいしいものだらけでたくさんの荷物になってしまいます。
購入した手一杯、栗山監督のおちょこととっくりとともに、ニセコ旅行のお酒となりました。羊蹄山の雄大な姿にぴったり合います。造り酒屋をもっと知る会131、日本酒を楽しませてもらいました。会の中で紹介された、焼肉のたれやしゃぶしゃぶのたれの作り方、家で試してみると、家族に大好評いろいろと勉強になりました。ありがとうございます。
北の錦記念館 北の錦小林酒造のホームページ
栗山町錦3丁目109番地
小林酒造(株) TEL 0123-72-1001
土曜・祝祭日の『北の錦 記念館』へのお問い合せは電話090-8632-6537まで
11月~3月末 10:00~16:00(冬期)
4月~10月末 10:00~17:00(夏期)
年末年始はお休み