2014年3月29日栗山の小林酒造造り酒屋をもっと知る会142、江戸の粋の素敵な話と虎目の美しい厚揚げや泡のあさり汁、今年話題の北の錦の新酒の旨さ

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白い雪に閉ざされた長い冬から、いよいよ春の気配、栗山駅裏の道を歩くとふきのとうが顔を出していました。

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札幌バスセンターから80分ほど、栗山駅からゆっくり歩いて15分くらいで北の錦記念館へ、日当たりのいい道端にはクロッカス

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この日の造り酒屋を知る会は35名とすごい人数、当日の朝5時まで準備していたという今回の知る会、いつも以上に気合が入っています。

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最初に雪を掘ります。何かでてきました。
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この日の造り酒屋を知る会のために、泡汁用の泡を冬眠させていたそうです。
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ふたをあけると、辺り一面にいい香り

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冷水を注ぎます。
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一気に元気に増えていく泡
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蔵見学が始まりました。蔵入り口の人形も歓迎しているようにみえました。
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今年の新酒はとてもおいしくおすすめの北の錦
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この日、小林家の実家の特別解放、文化財の見学
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昔の職人の丁寧な造り
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骨董品の量がすごい
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とても広くてびっくり、平成26年7月に、ここで、のんびりできる。お茶なども呑めるサロンがオープンするようです。注目の施設になりそうです。
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お酒の瓶もすごい数
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部屋がたくさんありすぎて驚き
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蔵見学をしていると南杜氏の姿、今年のお酒一段とおいしい
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タンクはきれいに洗浄されてます。
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日当たりの良い場所はすっかり雪もとけてます。4月12日、13日にはいよいよ老舗祭り

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今日のテーマのプリントが配られました。とても楽しみな内容です。
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冬花火 野生酵母の冬花火、いじめないで酵母をのびのびと育てたという今年の冬花火、昨年より甘目の仕上がり、旨い。

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冬花火いいお酒、お店でみかけたらぜひ呑みたいおいしさ。

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浜名湖のうなぎの肝、苦味が春の味、お酒にあいます。とてもおいしい

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日本橋神茂の高級なはんぺんP2360310
下総醬油、木桶仕込み 、きちんとおいしいしょうゆはんぺんにつけていただきます。
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厚揚げを虎目にやくために、何日間も考え続けて、生み出した、虎目焼き専用器具、微妙な焼き加減を調整できるように工夫されています。考え抜いた苦労が伝わります
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みごとな虎目をみて、みていて自然に笑みがこぼれます。江戸では厚揚げを焼いたものを”虎”と呼ぶそうです。
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厚揚げを焼いたのが”虎”、ねぎを斜めに長く切ったものをのせると”竹虎”、おろしをのせると”雪虎”、ネーミングのセンスも素晴らしい江戸文化、小林精志さんが3か月考え続けた厚揚げ焼きすばらしい酒肴の完成

江戸の粋の話の動画その1 虎目の厚揚げ造り

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とらに極上大吟醸ぴったりあいます。今年の極上大吟醸香をかくして、米の旨みを前面に出したお酒、酸のバランスがよくおいしい。酒と肴がそろったところで小林精志さんの江戸の粋講座が始まりました。今回の知る会、画用紙でフリップを作って用意してあります。力の入れ方がすごい、準備は今朝5時まで続いたそうです。
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江戸の粋講座のはじまり、江戸は256年平和、すごいことです。ここから、独特な江戸文化の世界に話が発展していきました。
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普段あまり考えることのない粋について考えさせられました。講演をきいていると、ほりさげがいのある、奥の深い楽しい世界。”風流は生産をしない”名言でした。

動画リンク 江戸の粋の話の動画はじまりその1

動画リンク 江戸の粋の話続きその2

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うなぎやの2階で男女が食べたという、江戸の伝統食のあぶたま、かつおだしをベースに小魚、みりん、しょうゆに新潟の車麩とお揚げ、卵を入れてかき混ぜていただきます。卵40個迫力も満点、かつおだしのなかで、とろっとできあがっていくあぶたま、わくわく感もすばらしい料理
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造り酒屋を知る会、一つ一つの素材がすべて本格的、みりん、一味、しょうゆときちんとした本物ばかり。

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いれた卵が半熟にかたまったときが食べごろ、思わず”うわっ”と声があがります。
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柔らかい味わい、卵のまろやかな味わい、身体にしみるおいしさ、日本酒にぴったりあいます。
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登場したのはまる田無濾過生原酒、いつもピンクまる田と呼んでます、このお酒、本当においしくて、とてもおすすめ。お店屋さんで見かけたらぜひ、呑みたいお酒。
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七厘が空いたところで、はんぺんを串にさして焼きます。1688年創業の日本橋神茂のはんぺん、焼いても、そのまま、わさび醬油で食べてもおいしい。
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シジュウカラ、R60に続いて年齢制限のお酒、おしゃれなカフェにも似合いそうです。
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鍋一杯のあさりが登場、江戸の肴であさりはかかせないそうです。
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深川めしは12合たきあがりました。あさりがたっぷりとてもおいしい。
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あさりを投入してぱかっとあいた瞬間にお椀にあけて食べるのが粋ということです。大量すぎてよくわかりませんが、ぱかっとあいたときに、ぷくっと泡が出ます。

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泡の力すごい、さきほどより3倍近くふくらんでいます。発酵パワーすごい

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蔵元でしか味わえないお料理、今回はあさり汁に泡とても豪華、そのまますごくおいしいあさり汁に、泡を入れるとこくがすごい。
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泡汁にいただいた、北の錦山廃、しっかりした味わい、いいお酒です。

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東京大森の海苔特上品、初めて食べます。
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高級な海苔の違いがよくわかりませんが、七厘であぶっても、いい海苔はしっかり感があります。
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炙った海苔に深川めし、あさり汁に、北の錦の新酒、うれしい会です。
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のりに深川めしをまいて食べるのも旨い
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小林精志さんの粋の話もいよいよクライマックス、いい話が続きます。
動画リンク 江戸の粋の話その3

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講演の合間に今度は厚揚げ焼き、小林精志さん手際よく35名の会をすすめています。

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将来、もし精志さんが江戸情緒たっぷりの厚揚げ呑み屋を開いた時には通いたいと思います。
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みごとな虎目は小林精志さん3か月の苦心の跡
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大鍋一杯のあさり汁は大好評
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虎目の揚げと寅、話の落ちも用意してあり、改めて感心
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玉ねぎの鉄人特別酒にはいっていたのは、小林精志さん特製ポン酢、造り方も丁寧に教えてくれました。昆布とカツオでだしのきいた日本酒一升を三分の一になるまで煮詰めます。そこに同量の酢と良い醬油を入れて弱火で10分くらい煮るそうで、ポン酢にもすごい原価がかかっていて驚きました。

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特製のポン酢、これだけでも肴になりそうな旨さ
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まる田無濾過生原酒、この日あらためておいしいと印象に残ったお酒

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4月発売の北斗随想を持ってきた小林精志さん
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自ら味見をします。今年の北斗随想、満足の様子いい出来のようです。
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北斗随想、昨年よりもさらに洗練された味わい、香りをおさえて、繊細な和食にもぴったりあいそうです。
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今年の北斗随想、いいお酒、4月から購入できるそうです。

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熊本の豆腐の味噌漬け、かなり塩分を控えめな甘目の味、冬花火といただきます
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小林精志さんが味わっているのは小樽の藪半の蕎麦味噌
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これはおいしい、さすが藪半
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じっくり寝かしたシュトーレンと冬花火
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お開きの時間をすぎて、帰る時間となりました。この日、たまたま片付けをお手伝いをすることになり見送ります。みなさん笑顔のいい会です。
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片付ける前の鍋の中をみるとさらに泡が膨らんでいます。酒麹の発酵力の強さすごい!
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一仕事終えてお疲れの南杜氏をパチリ北の錦本醸造よく似合います。いいことがあったようで、いい笑顔
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事務所の2階に上がる階段に住んでいる迷いこんだこうもり、暗くなってきたら動き出すのでしょうか?
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お片付け食器を洗うと、すっかりと日も落ちてきました。
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空を見ると、春の訪れを感じる、渡り鳥の編隊、帰る時間となりました。
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夜は居酒屋おらが村へ

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お疲れのところ、この日、たまたま都合があった小林精志さん、栗山呑みにつきあってくれました。

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栗山の居酒屋、おらが村、いろいろたのんだメニューはどれもおいしくて、栗山で呑むときはとてもおすすめです。メニューにあったあさりの唐揚げ、あさりをたくさん食べたあとですが、ついついたのみました。おいしい。

P2360656 冬花火を呑む小林精志さん

P2360659 味とともに製造月日を確認する小林精志さん

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長い酒造りが一段落した春、納豆そばを注文した小林精志さん、おらが村の納豆そば具たくさんでおいしそう

P2360678-001 勢いよくかきまぜる小林精志さん、空気も混ぜ込むようにきれいに混ぜています。

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混ぜたあとの納豆そばを取り分けてもらいました。とてもうまい。おらが村のおいしいお料理とお酒でこの日の反省会が続きました。
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厚揚げに虎目をつける、そこに3か月力を注いだ小林精志さん、風流の心を実践する、江戸の粋を感じました。今後の新たな研究成果の発表もとても楽しみ、目が離せません。いつもながら参加して元気な気持ちになった知る会、ありがたい気持ちになります。

北の錦記念館 北の錦小林酒造のホームページ
栗山町錦3丁目109番地
小林酒造(株) TEL 0123-72-1001
土曜・祝祭日の『北の錦 記念館』へのお問い合せは電話090-8632-6537まで
11月~3月末 10:00~16:00(冬期)
4月~10月末 10:00~17:00(夏期)
年末年始はお休み