【きゅうりの味噌漬け】その伝統の発酵文化を知り、僕は自問した。 美味しい味噌漬け作るに必要な鉄則とは何か!『熟成味噌と向き合う誠意、一年待ち続ける忍耐、そして発酵桶の如き包容力』 これは己の生き方そのものが問われる試練なのかも知れない!もしかして。
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【きゅうりの味噌漬け】その伝統の発酵文化を知り、僕は自問した。 美味しい味噌漬け作るに必要な鉄則とは何か!『熟成味噌と向き合う誠意、一年待ち続ける忍耐、そして発酵桶の如き包容力』 これは己の生き方そのものが問われる試練なのかも知れない!もしかして。
僕はともかく『きゅうりの一年味噌漬け』に挑戦する。 二日間にわたり、6本のきゅうりを塩もみし水分を抜く。 数種の味噌をブレンドし馴染ませる味を決める。 保存はもちろん常温。 袋から空気と邪念を追い出し『一年後、黒光りでドスの効いた味噌漬けを北海道に持ち帰る』と硬く誓った。
それからというもの僕は、ガレージに保管した『味噌漬け』が気になって気になって仕方がない。 ①塩もみ加減は間違いなかったのか。 ②ドラ猫が味噌を舐めて逃げやしないか。 ③夏場は鈴虫さえキュウリを狙うだろう。 夜な夜な、そんな事を心配し過ぎて、気がおかしくなりそうだった。
4日目の夜だった。 結局、人生の誓いと袋のジッパーをあっさりと破り、漬け込んだキュウリをお酒と一緒に食べた。 しょっぱくて、全く味噌が染み込んでいなかったけど、お酒のお供として、すでにいける感じだ。(言い訳として) 残りの3本を明日食べてしまう前に、仏壇のご先祖に懺悔しよう。