7月の第1週目。バイトの面接から1週間経ったが、まだ正式な合否の連絡はなかった。
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7月の第1週目。バイトの面接から1週間経ったが、まだ正式な合否の連絡はなかった。
僕は仕事の御利益がある神田明神を参拝し終え、この1週間を引っ越しの準備に充てていた。
今の仮住まいは妻の実家であるので、とりわけ仏壇の引っ越し方法が重要と思われ、近くの寺のご住職に問い合わせてみた。
結果、引っ越し前後に際しては『仏壇と位牌の両方に魂抜きと魂入れ』が必要との事だった。
仏壇や位牌を、いたずらに違う場所に移動する事は慎むべきではある。しかし以下の場合はどうであろう。
例えば【野球好きだった祖父の位牌を甲子園の応援席に持参し、夢をつかんだ孫の晴れ姿を見てもらう。】
上記の場合、厳密には【寺のご住職に位牌の魂抜きをしてもらってから家を出発し、甲子園のアルプス席で再びご住職に魂入れをしてもらう】という手順を踏む事になってしまう。
せっかく天国のおじいちゃんを甲子園に連れて行ったはいいが魂抜きを怠ったばかりに、おじいちゃんがカンカンになって怒り散らす様な事があり得るだろうか? これは屁理屈である。
でも、僕にあんなに優しかった義父があの世で本当に怒っていた時に備え、次回ご住職にその事例相談を持ちかけよう。