書家・若山象風先生のアトリエで
友人のA氏のご紹介で書家の若山象風先生にお会いしました。ヴァイオリニストの杉田知子さんと向陵中学校で講演させていただいた後でした。象風先生はさまざまな製品名の書などをてがけ、商用筆毛筆でも有名ですが、日本酒好きの私にとっては「大信州」「龍勢」「二世古」が印象深いです。
自らも日本酒が大好きということで、日本酒の話が盛り上がり、なんと所蔵していた「二世古」を一升いただきました。これはその日のうちに私と杉田さんの身体に吸収されたのでした。
ところで皆さんは「あなたの好きな言葉はや漢字は?」と聞かれたら何と答えますか。象風先生が目の前で書いてくれるというのです。とてもとても迷った末に私が選んだ言葉は「大好き」でした。そして、とても素敵な「大好き」をさらさらと書いてくれたのです。感動の一瞬でした。わたしは字のうまい人に憧れています。しかも象風先生の感性には驚かされます。その人の佇まいから書体が自然に浮かんでくるというのです。憧れが尊敬に変わりました。いつかライブで朗読とのコラボレーションができたらいいなと心から思ったひと時でした。ちなみに、杉田さんの言葉は 「響き」でした。
札幌市立向陵中学校で講演会
3月8日月曜日札幌市中央区にある向陵中学校でバイオリニストの杉田知子さんと「継続の力」をテーマに講演をさせていただきました。この講演は、卒業生に「はなむけ」になるような講話やパフォーマンスをプレゼントできないかと、親交のある進路指導の浅井先生からのご依頼で実現したものです。今年度で二回目となります。
向陵中学校は札幌一のマンモス校で約300名の生徒たちが体育館に勢ぞろいすると圧巻です。最後尾から見た私たちは小さいです。
講演会は係りの生徒さんの司会で始まり、浅井先生が緊張を溶かすようなしゃべりで私たちを紹介してくれスタート札幌を題材にした「にれの町」をバイオリンとともに朗読しました。そのあとは杉田知子さんがバイオリンを継続している原動力についてお話と演奏を披露され、休憩をはさんで「外郎売の台詞」が300年前に作られた背景と、今なおアナウンスや演劇の滑舌練習で使われるわけを説明し、バイオリンとのコラボで実演しました。
皆さんが熱心に聴いてくれてやりがいも感じましたし、楽しかった~。卒業生の皆さんおめでとうございます。これからの生き方にに少しでも役立つことができたら望外の幸せです。
アナウンス研修用DVD制作
ある全道組織団体女性部からのご依頼でアナウンス研修用のDVD制作を開始しました。タイトルは「伝えるための基本術~アナウンサー40年の視点から~」というのもで、どのように話したら相手に自分の気持ちが伝わりやすいかをわかりやすく解説したものです。
この日は、HBCテレビディレクター時代にともに番組を作ってくれたフリーディレクターTさんと、カメラマンのFさんに収録を手伝ってもらいました。
わたしは、長年こちらの団体の主張発表コンクールの審査員長を仰せつかっておりそのご縁で、さらなる発表力向上を目指してDVD制作のご依頼をいただきました。あまり型ぐるしくなく、楽しく基本的なアナウンステクニックを習得できるようにいろいろ工夫しました。こんな写真や腹式呼吸の動画などを挟み込んでいます。
このDVDは残念ながら女性団体研修専用のため皆様にはご覧いただけませんが、皆様の前で講演やアールサッポロアナウンスアカデミーでの授業ができる日を待ち望んでいます。
渡辺淳一文学館ドラマチックコンサート
朗読と音楽でつづる郷愁~おおば比呂司生誕100年を前に~が12月19日無事終えることができました。たくさんの皆様おいでいただきありがとうございました。新型コロナ感染拡大防止の措置として席数を半分にし、ステージ裏から風を入れて換気をしました。そのためキャンセル待ちや寒い思いをさせてしまいました。申し訳ございません。
長年お付き合いのある演奏家の皆さんとのステージは珠玉の時間でした。左からピアノ矢崎有佳さん、バイオリン杉田知子さん、右はギターの曽山良一さんです。それぞれ素晴らしいキャリアの持ち主です。
第一部では一般社団法人おおば比呂司アートコレクション様のご協力でおおばさんの作品を初めて演奏付きで舞台で朗読ができました。おおばさんの絵はあくまでもやさしく心にひびきます。両作品とも文章が簡潔なため読み方に苦労しました。「サケの旅」ははじめテレビ番組のナレーションのように読もうと思いましたが絵により躍動感を加えるように感情を込めることにしました。「セクッペと下駄」は物語を読む雰囲気を大事にしまた。
第二部では前札幌市長の上田文雄さんの「恋の町札幌」にまつわるエッセーを読み、夜の部ではサプライズで上田さんに「恋の町札幌」をうたっていただきました。さすがにCD歌手だけに朗々とした歌いぶりでした。最後に「八郎」を秋田弁発音で読ませていただきました。「八郎」のダイナミックな絵は朗読の迫力を増してくれました。
今回は準備段階、本番の映像、照明操作などで渡辺淳一文館平岩館長に大変お世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。これからも芸術的活動を続けている皆さんとの朗読のコラボレーションを模索していきたいと思います。ご期待ください。
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秋田県潟上市ふるさと先生
2015年からわたしの故郷秋田県潟上市で読み聞かせ授業のボランティアをしています。潟上市教育委員会のふるさと先生事業として行われ、今年はわたしの出身校の大豊小学校と羽城中学校の二か所で行う予定でした。
(写真 2018年1月27日 秋田さきがけ新聞)