小林酒造で泡汁の会(造り酒屋をもっと知る会103回)に参加

小林酒造で泡汁の会(造り酒屋をもっと知る会103回)に参加

2010年1月31日 オフ 投稿者: seiji
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1月下旬の北海道は悪天候が続き前日も吹雪で、栗山までたどりつけるのか心配でしたが、幸いJRも時刻表どおりに運行していて、お日様もさしてきてなかなかの行楽日和になりました。

とても盛況で、1部は満員この日は午後から2部があるということです。杉玉の下で小林精志さんのあいさつから始まりました。

ひんやりとした蔵の中で、日本酒の話が続きます。蔵を守る大変さを話を聞いて感じました。いい酒を造るために日夜考えている姿に感心します。

酵母のいい香りを楽しんだ後たくさん並んだタンクの中を一つ一つ確認して泡汁を探してくれました。この日は丁寧に泡をとった後ということでなかなかみつかりません。

タンクの状態は仕込みの日数によって違いがあります。かなり発酵のすすんでいるタンクの中では日本酒が生きている様子を実感できます。

寒い蔵の中でできたての酒粕で甘酒を用意してくれていました。とても身体があったまりました。ありがとうございました。

蔵から出て、青空の下、使っている建物の屋根には雪がつもっていないという話をしてくれました。確かに建物は使わないとだめになると思いました。小林酒造さんは古い建物が多く、維持が大変だと思いました。

できたての冬季限定あらばしりをごちそうになりました。演壇では小林専務が人間は何故酒を飲むのかという哲学的な話をおもしろく語ってくれて聞き入ってしまいました。

あつあつのさんぺい汁が登場しました。これだけでもおいしそうですが、さらにとれたての泡(酵母)を入れていただきます。

一見すると、とけかけたバニラアイスクリームのようですが、これが酒蔵の敷地内だけで食べられる泡です。

泡を混ぜるとよい香りが強くなり、汁の中で酵母が生きている様子を感じました。塩味と酵母の組み合わせはとても上品ないいお味で、食べ飽きしない汁です。この日は3杯もおかわりしてしましました。(ごちそうさまでした)たべながら、おなかの中からぽっかぽっかと暖まるのを感じました。

お酒のおともに、鮭のルイベと、無添加のわさび漬け、たらこの粕漬けなどをいただきました。どれもおいしくて、お酒がすすみました。

できたばかりの瑞穂のしずく、まる田どちらも、この時期のできたての味です。発酵した炭酸の酸味がフレッシュで飲みやすくおいしい味でした。

食後のデザートまでいただいて満足です。甘酒にミルクを加えてイチゴをおとしてくれた見た目にもきれいなデザートでおいしくいただきました。

さらに小林家のなら漬けもいただきました。

数々の発明品の話にはとても笑わしてもらいました。日々日本酒の将来を考えている一貫した姿勢に驚かされます。忙しい中、150人前の泡汁の準備などとても大変だったと思いました。ご苦労する企画だと思いますが貴重な体験ができ、今後も続けてほしいと思います。どうもありがとうございました。

千鳥足で会場を出て、駅に向かおうとしたら雪に覆われた夕張川が見えました。このようなきれいな景色の中でおいしいお酒ができると感じました。
この後JRで札幌に戻り、駅前の味百仙によって、最初に小林酒造の「冬花火」をたのみました。
小林酒造株式会社
北海道夕張郡栗山町錦3丁目109番地
0123-72-1001