僕は、もたもたしていた

僕は、もたもたしていた

2021年8月5日 オフ 投稿者: seiji
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6月 僕は、もたもたしていた。

僕は日々、徹底的に歩いては安めのアパートと仕事(バイト先)を真剣に探していた。

 それが毎日続いたので『歩き過ぎによる足腰膝のもつれ、きしみ、こわばり、ゆがみ』の結果、もたもたした感じになったのというのが正しかった。
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例えばある日、旧佃島に行き着き佃煮店で思わず『えび』を包んでもらった。

僕は、小魚や海老の佃煮をお粥に乗せた朝ご飯を済ませてバイトに赴く。

そんな未来を描いて、佃島のお稲荷さまや住吉神社を参拝する。
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それにしても佃島で買う佃煮の美味しさには目をむく。幾重もの工夫と時を重ねてきた江戸の凄みすら感じるのだ。

江戸時代『佃煮』の絶妙な甘塩っぱさは夏の疲労回復。そして日本酒の良きお供でもあっただろう。

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穫れた魚は江戸城に献上されたが、ついでに網にかかった雑魚や小海老を生かす知恵が佃煮。

砂糖が超のつく贅沢品であった時代、江戸の発酵食文化最大の発明である濃口しょうゆと、白みりんで炊き上げた保存食が佃煮なのだ。

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そして佃からスカイツリーを臨みつつ、海老の佃煮を摘んでみた。

そのカリッとした食感は『僕の中の、もたもたした感じ』をしゃんとさせる不思議な力をもつのであった。

お口に溶けて手に溶けないのがm &mチョコなら、お口に溶けて指まで美味しいのが佃煮なのだ。
#発酵文化
#佃煮
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