衣紋道 山科流宗家

5月京都で葵祭が行われました。葵祭は源氏物語にも登場する1500年前から続いているというお祭りです。京都御所から下賀茂神社、上賀茂神社へと練り歩く「路頭の儀」は古式ゆかしく、華やかに、厳かに行われます。今年は上皇陛下ご夫妻もご参列になりました。

https://ja.kyoto.travel/event/major/aoi/

その500名もの平安時代衣装を着装されているお一人が衣紋道山科流三十代家元の山科言親氏です。山科家は平安時代末期の公卿 藤原実教(さねのり)を初代としてはじまりました。ながらく歴代天皇の側近として、装束の調達や着装する衣紋道山科流ならびに、雅楽で演奏される楽器「笙」を伝えてきました。現在京都大学大学院に在籍されている言親氏は、およそ千年に近い歴史のある山科家の三十代宗家でいらっしゃいます。
その言親氏と3月下旬、小林豊子きもの学院様の講演会でお会いたしました。

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なんというか、そこはかとなく高貴なお姿でした。
この会では言親氏の講演ばかりでなく、着装の実演も披露され興味深い内容でした。久しぶりに司会をさせていただき数々反省点もありますが有意義な時間となりました。このような活動を通し着物文化の継承に寄与する小林豊子きもの学院様に敬意を表したいと思います。

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